2014/8/8

ジャン・ポール・チエボーシェフが創り出す独創的なデザート

中沢乳業の製品からインスピレーションを膨らませて提案してくれたデザート。アーティスティックな盛り付けは一見それぞれが独立しているように見えるが、一緒に口に入れると絶妙のコンビネーションを見せ、食べ合わせの妙をあらためて認識させられる。

ロール プランタン

イチゴを閉じ込めたオレンジのジュレ、ライムのソルベ、イチゴのソルベをしのばせたショコラ、プティポを構築的に盛りつけて。オレンジとイチゴの鮮やかなコンビネーション、ソルベから立ちのぼる、バジルのさわやかな風味。クリームブリュレよりちょっとやわらかい食感に驚くプティポ。

Rouleau de Printemps
Rouleau de Printemps

材料

A. プティポ
牛乳 300g
冷凍卵黄(ロアール) 3個
砂糖 48g
ヴァニラ 1本

B. ソルベ・フレーズ・バジリク
イチゴのピュレ(センガセンガナ種) 500g
バジル 10g
《シロップ》
水 200g
砂糖 400g
ヴィドフィクス(安定剤) ※なめらかにするために使用。 5g
インバーセット(転化糖) 10g

C. ソルベ・シトロンベール・バジリク
ライムのピュレ 500g
バジル 30g
《シロップ》
水 200g
砂糖 300g
ヴィドフィクス(安定剤) ※なめらかにするために使用。 2.5g
インバーセット(転化糖) 10g

D. ジュレ・ドゥ・ヴァンブラン
オレンジジュース 100g
砂糖 50g
白ワイン ※ソーテルヌなど甘いワインがおすすめ。 100g
イチゴ ※他のフルーツでも可。 適量
ゼラチン 6g

E. ルーラ・ドゥ・ショコラ
チョコレート(マラカイボ65%) 適量
ゴールドの粉 適量

レシピ

A プティポ
1. バニラと砂糖と混ぜて香りを出してから、冷凍卵黄に入れて混ぜる。※アクが出るので、混ぜすぎないように注意。
2. 牛乳を加えて混ぜてから、こす。
3. 上部の白いアクをキッチンペーパーで取り、厚めの容器に流し込む。
4. スチームオーブンを使い、90度で13〜14分焼く。※薄い容器の場合は12分くらい。容器の厚みによって調整を。スチームオーブンは水分が多いので、1つずつにラップをする。天板は穴天板を使う。
5. 焼き終わったらすぐにラップを取っておく。

B・C ソルベ・フレーズ&シトロンベール・バジリク(イチゴとライムのシャーベット)
1. イチゴとライムのジュレをそれぞれ溶かして、シロップを入れて混ぜる。
2. シロップは常備しておくと、色々な種類のシャーベットに使用できる。
3. 何のピューレを使うかにもよるが、糖度計を使って糖度30くらいを目安に。
4. バジルの葉をちぎりながら加え、冷凍庫へ。
5. 固まったら、機械を使って撹拌する。

D ジュレ・ドゥ・ヴァンブラン
1. 鍋にオレンジジュースと砂糖を入れて温める。
2. 温かい中に、氷水につけておいたゼラチンとワインを加えて混ぜる。
3. ボールに移し、氷水につけて冷やす。18〜20度くらいまで。(a)
4. 細長いプラスチックの型にイチゴを入れて(a)を流し入れ、冷凍庫で冷やし固める。
5. シリコンの型でもいいが、1日寝かせないときれいに外せない。

E ルーラ・ドゥ・ショコラ
1. チョコレートを湯煎にかけて溶かし、27〜28度位まで冷ます。
2. 50度くらいまで温める。熱過ぎると重たくなる。
3. 細長いセロファン(クリアファイルなどでも可)にゴールドの粉を塗り、再度少し温めた(33度くらい)チョコレートを流して伸ばす。
4. 丸めて丸い筒の中に入れ、冷蔵庫で冷やす。
5. カットし、丸い穴を開けておく。

F 飾り付け
1. ジュレ・ドゥ・ヴァンブランを型から取り出してカットし、盛りつける。
2. プティポを容器のままセットする。
3. ルーラ・ドゥ・ショコラの中にイチゴのソルベを搾り出して添える。
4. ライムのソルベを添える。

D-4
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E-3
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E-5
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中沢乳業の逸品

ロワール(殺菌凍結20%加糖液卵)
鶏のひなの頃からサルモネラ、鳥インフルエンザへの対策を行い、「衛生性」を追求した高品質な液卵。20%加糖の凍結卵黄、濃厚な卵の香りと色合いが特徴。マリーゴールドやパプリカを飼料に取り入れることで、発色が豊かで焼いても色抜けしにくい。暖かみのある黄色が、カスタード、プリンの色合いを鮮やかに仕上げてくれる。

ロワール
ロワール
JEAN-PAUL THIEBAUT
JEAN-PAUL THIEBAUT

ジャン・ポール・チエボー
1954年フランス、レモアミン生まれ。17歳でヴォージュ地方の菓子店「ブラッシュ」にて修行。1982年来日。青山「ル・コント」や恵比寿ガーデンプレイス内「ジョエル・ロブション」のシェフ・パティシエとして多くの業績を残す。現在は六本木の「ジャン・ポール・チエボー クッキングスタジオ」校長として若手の育成に力を注ぐほか、コンテストの審査員、専門誌でのデザート紹介、テレビ出演など、多方面で活躍中。

ジャンポールチエボー・クッキングスタジオ


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