2019/9/10

グランドプリンスホテル高輪

GRAND PRINCE HOTEL TAKANAWA

グランドプリンスホテル高輪
グランドプリンスホテル高輪

TOKYO HOTELS & RESTAURANTS
INTO THE FUTURE

約20,000平方メートルにおよぶ日本庭園を中心にグランドプリンスホテル高輪をはじめザ・プリンス さくらタワー東京、グランドプリンスホテル新高輪と計3つのホテルが並んでいる。

グランドプリンスホテル高輪  外観
グランドプリンスホテル高輪 外観

昨年10月に就任した高橋慶太総料理長でさえその規模の大きさに驚いたという。
高輪はトラディショナル、さくらタワーはラグジュアリー、新高輪はコンベンションと、ホテルの位置付けは異なるがどのホテルからも望める日本庭園はエリア全体の象徴。
花木は四季折々の表情を見せ、料理にもその美しさが反映される。老若男女が集うこのエリアの魅力を探る。

総料理長 高橋 慶太 Keita Takahashi
千葉県出身。1983年 株式会社プリンスホテル入社、東京プリンスホテル配属。その後ザ・プリンスパークタワー東京でレストランチーフ、宴会料理長を務め、2012年 ザ・プリンス 箱根芦ノ湖の総料理長に就任。2016年 ザ・プリンスギャラリー 東京紀尾井町の総料理長を経て、2018年よりザ・プリンス さくらタワー東京、グランドプリンスホテル高輪、グランドプリンスホテル新高輪の総料理長に就任。

総料理長 高橋 慶太
総料理長 高橋 慶太

支持されるのは、妥協のないクオリティ

客層は幅広い。ビジネスマンの接待・会食から女子会、ご家族での利用……3つのホテルがあることで、料理も雰囲気も、バリエーション豊かだ。伝統を踏まえながら、挑戦的なレストランも次々と登場させ、訪れる人びとを飽きさせない。「規模の大きさは想像以上でした。グランドプリンスホテル新高輪(以下新高輪)の『大宴会場 飛天』をはじめ、敷地内には『国際館パミール』と都内屈指の宴会場も備えています」と、エリア内のレストラン、宴会料理をすべて統括する高橋慶太総料理長。美しい日本庭園に呼応するように、料理やしつらえにも季節感がふんだんに取り込まれる。たとえば桜の季節には、グランドプリンスホテル高輪(以下高輪)の『ラウンジ 光明』で桜にちなんだデザートが登場したり、『鉄板焼 しゃぶしゃぶ ステーキハウス 桂』では桜を愛でるための桟敷席が設けられたり、新高輪の『和食 清水』では、旬の食材を活かした懐石コースやお寿司などとともに、そのときどきの料理や季節に合わせたお酒をお勧めするなど、工夫を凝らす。

日本庭園
日本庭園
大宴会場  飛天
大宴会場 飛天

ベジタリアン、ハラルといった年々増加するさまざまな要望にもでき得る限り対応している。宴会場が巨大なため食材の用意も調理の準備も大規模になるが、「食の安全は第一優先事項。アレルギーの対応も増えていますから」と話す。1600名クラスの会食でも料理のクオリティには一切妥協しない。「数が多くても冷めていることなどないようにしっかりと体制を整え、味を統一し、保つことができなければなりません」。
エリア唯一のフレンチである高輪の『フランス料理 ル・トリアノン』では、伝統的な料理を踏襲しながら、その時々のシェフが新しい風を取り込み、人気は衰えることがない。「いで立ちは“ザ・フレンチ”でも、進化をし続けています」。
 

「フランス料理 ル・トリアノン」 店内イメージ

「フランス料理  ル・トリアノン」 店内イメージ
「フランス料理 ル・トリアノン」 店内イメージ

チームの和を大切に

「フランス料理  ル・トリアノン」の シグネチャー国産牛フィレ肉のパイ包み焼きウェリントントリュフのソース
「フランス料理 ル・トリアノン」の シグネチャー国産牛フィレ肉のパイ包み焼きウェリントントリュフのソース

朝、すべての調理場を見回る。各職場の状況を確認するだけではなく、スタッフの健康状態はどうか、顔色にも気を配る。それから「総料理長というと近寄りがたいイメージを持たれがちですが、自分から声をかけフレンドリーであることを心がけています」。自分を知ってもらうためでもあるから、と続ける。指導をするうえで自分が経験してきたやり方そのままでは通用しないこともある。ときにはもどかしさも感じながらも、今の世代に添おうとする。

野球少年だった高橋総料理長、シェフになるとは思ってもみなかったと言う。しかし高校卒業後、当時、『フランス料理 ル・トリアノン』のシェフだった叔父の同級生に誘われて料理人の道へ。最初はきつくてしょうがなかったと笑う。料理が本当におもしろくなったのは、東京プリンスホテル時代に『グリルキッチン』で勤務した頃から。「オープンキッチンで、自分でオーダーを取り、ワインも開けてサービスするというスタイルでした。焼き方、味付けの好みを尋ね、お客さまと直接会話をしながら調理をするのがとても楽しかった」と振り返る。美味しさを誰かと共有したいという料理への思いは、今も変わることがない。「大切なのは、将来像を見据えて仕事をすることです。

「Buffet & Cafe SLOPE SIDE DINER ZAKURO」

「Buffet & Cafe  SLOPE  SIDE  DINER  ZAKURO」
「Buffet & Cafe SLOPE SIDE DINER ZAKURO」

ただ毎日の作業を流していては意味がない。目標を定め、逆算をして何をすべきかを考えていって欲しい」。自分の経験に照らし、辛い時期があっても希望を持ち続けて欲しいと次世代へメッセージを送る。

「Buffet & Cafe SLOPE SIDE DINER ZAKURO」のアントルメグラッセ
「Buffet & Cafe SLOPE SIDE DINER ZAKURO」のアントルメグラッセ
グランドプリンスホテル高輪  ロビー
グランドプリンスホテル高輪 ロビー

グランドプリンスホテル高輪
東京都港区高輪3-13-1
TEL:03-3447-1111
URL:www.princehotels.co.jp/takanawa/


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