2013/12/20

日本初「瀬戸内料理」(2)

瀬戸内食材発見の旅 亀ちゃんトマト

亀田農園株式会社代表取締役の亀田英壮さん
亀田農園株式会社代表取締役の亀田英壮さん

糖度8以上、酸味とのバランスが抜群の『亀ちゃんトマト』

亀田農園株式会社代表取締役の亀田英壮さんは、苦節10数年、さまざまな試行錯誤を重ねて、ついに有機堆肥を使った農法による糖度の高いトマトを開発して出荷にこぎつけた。今では『亀ちゃんトマト』の愛称で出荷が間に合わないほどの大人気を博している。

特長は、できるだけ水分を絞り、果肉が多く、ゼリー状の部分が少ないトマトである。できるだけ野生トマトに近い自然のままの条件で、地面、空気中などから産毛などを通して水分を吸収して育つ。トマトは、木で完熟したものをすぐに出荷し、収穫後は完全に地面から抜いてしまう。連作障害を避けるために、葦を土壌に混ぜ込み、酸素を地中に供給できるように工夫した。

亀田さんは、トマトを使った商品も次々と聞発。「トマト酢」や「トマトジャム」も好評である。また、広島の醤油会社と新たな試みを計画中で、トマトを冷凍保存し、ある程度まとまった段階でドレッシングにして販売する予定だ。また、過疎化スパイラルに陥っていた大崎上島を「フルーツアイランド」として再生を図りたいと、仲聞とともに熱心な活動を行っている。

シェフたちの驚きの声

片岡護シェフ(アルポルト)・藤原修二シェフ(佛蘭西屋総料理長)
「料理であればキズ物で十分だからソースなどに使えれば、これは最高だね。瓶などのコストをかけて値段を高く設定するよりも、真空パックになっていれば問題ないし。」

鎌田シェフ(東京ドームホテル総料理長)
「トマトの良し悪しを甘さで判断する人がいるが、甘ければ良いというわけではない。亀ちゃんトマトは、酸昧、甘昧のバランスが大変良いね。イタリア料理のトマトソースにはパワーが、フレンチには繊細さが必要だからね。」


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